著者
北川初音 乃村能成 谷口秀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [システムソフトウェアとオペレーティング・システム]
巻号頁・発行日
vol.2013, no.17, pp.1-8, 2013-07-24

計算機の性能の向上にともない,1 台の計算機上で複数の OS を動作させる方式が研究されている.これらの研究において,複数の種類の OS を動作させることで,それぞれの OS が持つ特性を同時に利用できる.しかし,OS 混載のために仮想計算機方式を用いた場合,OS 間で依存関係が発生する.そこで,1 台の計算機上で Linux ベースの OS を複数混載する方式を提案する.本提案方式では,Linux の機能に制限をかけることなく動作可能である.本稿では,Linux ベースの OS を混載する場合に,改変を加える必要がある部分を明らかにする.また,本提案方式を実現するために必要な改変量は小さいことを示す.最後に本提案方式の実例として,Linux と Android の混載と 32/64bit Linux の混載について述べる.