著者
北村 文雄
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, 1963-03-30
著者
北村 文雄
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.29-33, 1976-01-24

イ)本研究は造園樹木の亜硫酸ガス抵抗性の季節的変異を究明し,都市における造園樹木の利用および保護,管理面に貢献することを目的として行われた。供試樹木としてカマクラヒバ,マサキ,サツキツツジを用い,その3〜4年生苗木を鉢植として,1972年5月より1年間,隔月毎に公害実験用グロースキャビネット内にて亜硫酸ガスを接触させて,植物の被害状況およびその後の生育状態を調査した。また灌水による被害軽減効果を検討した。ロ)実験結果から,供試樹木の亜硫酸ガス抵抗性は冬季(1月)およびそれに続く時期(3月)がもっとも強く,冬季に入る直前(11月)も抵抗性が強くなっている。逆に夏季(7月)がもっとも弱く,それに続く時期(9月)も弱いが,夏季に入る直前(5月)は種類によって被害の出現度が異なる。ハ)被害度の1指標とした落葉率はほぼ観察による被害度と同じ傾向を示す。ニ)処理後の生育をみると,枯死したものはなく,いずれも回復している。3月現在でカマクラヒバはすべて正常に生育し,マサキ,サツキツツジは7月および11月処理区を除いてほぼ正常に戻っている。7月区は被害による落葉後の新葉の萠出が遅れ,11月区も落葉期が冬にかかったために新葉が萠出していない。ホ)灌水による被害軽減効果はあまり認められない。へ)供試樹木の亜硫酸ガス抵抗性は,全般を通じてカマクラヒバが非常に強く,次いでマサキ,サツキツツジの順である。
著者
北村 文雄 野田坂 伸也
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.32-37, 1975-03-20

イ)造園樹木の生長におよぼす土壌硬度の影響を知るために,イチョウおよびオトメツバキを用いて実験を行った。ロ)供試樹木の地上部の生長は,高硬度区は悪く,年代を経るにしたがってその程度がいちじるしくなる。低硬度はむしろ生長がよい。地下部も同様の傾向を示し,高硬度区で生長は悪いが,予想以上に根は伸長し,また,地下部発達度(地下部/全体(花葉を除く))も大きい。低硬度区は根の状態はよいが,地下部発達速度は小さい。低硬度区が生長がよい原因は,土壌が適度に固いために根がよく土壌を把握し,効率よく働いているためであると考えられる。ハ)イチョウにおいては,高硬度区は落葉が早く,低硬度区は逆に遅くなる現象がみられた。また,オトメツバキにおいては,高硬度区は花蕾が年代が新しいうちはよく生じ,また低硬度区では花蕾が非常によく生ずる。これらは植物体内の栄養条件に関係があるとみられる。ニ)土壌水分については,高硬度区は乾燥しやすく,雨後一時間に水分含量が多くなってもその後の乾燥も早い。低硬度区は比較的よく水分を保持している。