著者
田仲 明子 北村 満
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会 研究発表会 要旨集
巻号頁・発行日
vol.111, pp.10, 2003

微細加工技術と光学シミュレーション技術、情報の符号化技術を組み合わせることで計算機合成ホログラム(CGH)の開発を行い、その実用化に成功した。我々は、このCGHを「バーチャグラム<SUP>TM</SUP>」と呼んでいる。バーチャグラム<SUP>TM</SUP>は、CG用に作成した3次元形状データを元にして、ホログラムの原理を忠実に計算機シミュレートすることで、仮想的な物体を3次元表示可能としたホログラムである。その応用として、フルカラー化、3次元画像の切り替え再生、隠しマイクロ文字、さらに測定データの可視化が挙げられる。バーチャグラム<SUP>TM</SUP>は、意匠用途への利用の他、精密で高精細な3次元画像再生を必要とするハイセキュリティ分野など、その視覚効果を利用して様々な用途への発展が期待される。