著者
北村 音壱
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.6, no.5, pp.235-240, 1970

大阪国際空港周辺の航空機騒音の実態調査結果にもとづき, 航空機騒音の周波数特性, 航空機騒音の分布図, NNIの分布図, パワーレベル等を求め, これから飛行場周辺の騒音問題を考察した. 航空機騒音は, 離陸直後の航路直下の帯状地帯内で特に大きく, この地帯内では人間が生活するのに耐え難い程度の騒音被害が生じていると考えられる. これの根本的解決策は飛行場の移転しかないと考えられるが, 差当り技術的に可能な範囲での航空機騒音のパワーレベルの低減による基準の設定, 航路の適切な選定, 飛行回数の制限等が考えられる.