著者
千木 容
出版者
石川県林業試験場
雑誌
石川県林業試験場研究報告 (ISSN:03888150)
巻号頁・発行日
no.37, pp.9-12, 2005-03

海岸クロマツ林が比較的健全に保たれている金沢市と加賀市の林分について土壌調査を行ったところ、両調査地とも、土壌の理学性から見ると砂丘未熟土であったが、金沢市の林分は、土壌の化学性から見ると黄色系弱乾性褐色森林土の特徴を呈していた。一方、加賀市調査地は、砂丘未熟土の特徴が、強く残っており、その傾向は上木P1が大きかった。両調査地ともかつては、砂が移動する砂丘地であったので、金沢市調査地は、加賀市調査地よりも土壌の化学性が変化したものと考えられる。