著者
千賀 愛
出版者
北海道教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、1890―1920年代のアメリカで展開された新学校・進歩主義学校の理論と実践を特別な教育的配慮の観点から明らかにすることを目的とした。はじめに進歩主義学校の1つとしてジョン・デューイが娘のエヴェリンによる「明日の学校」(1915)で紹介したインディアナポリス第26公立学校の実践の検討を行い、子どもが主体的に取り組む活動が学業不振問題の解決に寄与していた。第二に、1896年にシカゴで開校したデューイ実験学校の体育と住居教育の実践を分析した。これはインクルーシブ教育の源流という観点から、様々な特性のある子どもが参加できる活動のカリキュラムをどのように創出するのかに関わる実践例であった。