著者
山口 建太 升屋 正人
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.598, 2008 (Released:2010-04-01)

ブロードバンド情報基盤としての有効性を検証するため、鹿児島県十島村の悪石島-諏訪之瀬島間19.0km、諏訪之瀬島-平島間17.9kmの二区間に、IEEE802.11g規格に準拠した無線LAN機器およびパラボラアンテナを設置し、長期にわたり通信安定性の評価を行った。 具体的にはすべての機器について、受信電解強度の1分おきに計測し、潮位、風力などの環境要因が、無線LAN通信にどのような影響を与えるのかについて調べた。その結果、海面反射によるフェージングが影響していると考えられる顕著な受信電解強度の低下が見られた。
著者
升屋正人 久保田真一郎 青木謙二 下園幸一
出版者
国立大学法人 情報系センター協議会
雑誌
学術情報処理研究 (ISSN:13432915)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.63-74, 2005-09-16 (Released:2019-07-31)
参考文献数
8

条件不利地域における情報通信技術の普及啓発を目的として、小規模離島(孤立小型離島)における同種の事業としては全国で初めてとなる「ブロードバンド体験教室」を平成16年9月に硫黄島(鹿児島県鹿児島郡三島村)の三島小中学校で、平成17年5月に中之島(鹿児島県鹿児島郡十島村)の中之島小中学校でそれぞれ実施した。いずれの体験教室においても、鹿児島県本土と離島の間を1.5Mbpsの専用線で結んだブロードバンド相当回線を用いてテレビ会議を実施したほか、ブロードバンド関連機器のデモンストレーションや展示を行った。これら二件の事例を紹介するとともに、これらの実践における専用線利用形態が条件不利地域におけるブロードバンド整備の新しい方法となることを示す。