著者
齊藤 真 山内 寛行
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.194, 2008 (Released:2010-04-01)

半導体集積回路のレイアウト設計CADにおける煩雑な繰り返し作業を軽減することを目的とした設計支援ツール「GDS-Utility」を開発した。その特長は、業界標準となっているレイアウトデータのファイル形式であるGDS-IIに対応したコマンドラインツールであり、追加・削除・変更・情報出力・ファイル操作の5系統からなる単機能なコマンドを組み合わせて利用し軽微な編集が可能なことである。これにより作業時間が軽減され、CADツールをレイアウト設計作業のために有効利用できる。さらにリバースエンジニアリング防止のため、セルの階層構造をフラットにするコマンドを加えて開発したので合わせて報告する。
著者
横尾 章一郎 山内 寛行
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.397, 2008 (Released:2010-04-01)

SRAMの動作Marginを統計的なDC解析とTransient解析の二つの解析方法で求め、その結果を比較検討した。Read(Hold)MarginはTransient解析の方がDC解析よりも良く、WriteMarginの値はTransient解析の方がDC解析よりも悪くなった。Transient解析で各Marginのパルス幅を大きくすればDC解析の結果に漸近することが確認された。このことから適切にワード線とビット線のパルス制御幅の動作マージンへの影響を反映できていることが確認できた。発表では詳細な比較データを合わせて発表する。
著者
貞方 健太 山内 寛行 山野辺 泰治
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.395, 2008 (Released:2010-04-01)

CMOSの微細化が進みCMOSの閾値電圧のばらつきがSRAMセルの書き込みマージンに与える影響が深刻になってきている。本研究では、CMOSの閾値電圧のばらつきを統計学的に処理することで書き込みマージンへの影響を、1)感度解析と、2)閾値電圧を正規分布下でモンテカルロ解析を行い、閾値電圧のばらつきに対するSRAMの書き込みマージンのばらつきを求めた。両手法とも、閾値電圧の基準値を400mVとし閾値電圧の標準偏差50mVとすると、変化する書き込みマージンはおよそ46mVの標準偏差を持つばらつきを持つことがわかった。
著者
庄司 文啓 藤井 尚之
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.640, 2008 (Released:2010-04-01)

部分的モデルマッチング法において、制御対象の分母系列表現を行うことが必要である。制御対象の分母系列表が不安定となる場合は、適用できない。 モデル低次元化法を用いて、安定な分母系列表現を求める。 4つの型(I型~IV型)の参照モデルについて検討する。
著者
山口 建太 升屋 正人
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.598, 2008 (Released:2010-04-01)

ブロードバンド情報基盤としての有効性を検証するため、鹿児島県十島村の悪石島-諏訪之瀬島間19.0km、諏訪之瀬島-平島間17.9kmの二区間に、IEEE802.11g規格に準拠した無線LAN機器およびパラボラアンテナを設置し、長期にわたり通信安定性の評価を行った。 具体的にはすべての機器について、受信電解強度の1分おきに計測し、潮位、風力などの環境要因が、無線LAN通信にどのような影響を与えるのかについて調べた。その結果、海面反射によるフェージングが影響していると考えられる顕著な受信電解強度の低下が見られた。
著者
松田 宗二 辻 峰男 蛭子 譲治 浜崎 真一
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.283, 2008 (Released:2010-04-01)

誘導電動機のベクトル制御において電流制御はトルク制御に直接影響するため非常に重要であり,その高性能化が求められている。しかし,電流PI制御を行う際,d,q軸が相互干渉し,制御性能が劣化する問題点がある。そこで本研究では,電流PI制御の高性能化を目的として,等価的にd,q軸の干渉を相殺し,各成分を独立に制御する電流の非干渉制御について,速度センサ有り,速度センサレスの各ベクトル制御による有効性の比較・検証を行った。さらに,Jinhwan Jung氏,Kwanghee Nam氏により提案されている直接PI制御とクロスカップリングPI制御を組み合わせた非干渉制御の有効性について検証を行った。
著者
浦川 雄一 勝瀬 郁代 川島 達也
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.154, 2008 (Released:2010-04-01)

私たちは少なからずカラオケを利用する機会があるが、中には上手にピッチを取れない人がいる。音痴の人でも正しいピッチで歌っているように聞こえるソフトウェアを作成する。MIDIを用いたカラオケシステムでは、音として出力するか否かにかかわらず、ボーカルパートの情報を記録しておくことができる。この情報から正しい音程を得る。MIDIを再生し、伴奏に合わせて歌唱してもらった音声の高さを実時間で正しいピッチに変換し出力する。ピッチ変換にはLPC分析合成を用いているが、合成時には、残差信号の代わりにオールパスフィルタによって駆動音源を作成している。この駆動音源のピッチをボーカルパートの音程で決定する。
著者
福冨 正弘 内田 誠一
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.66, 2008 (Released:2010-04-01)

時系列パターン認識の方法として,各フレームで認識すなわちラベリングを行い,最終的にクラスラベル数の多数決によってクラスを確定する方法が考えられる.これは各フレームでセグメンテーションを行っていると見ることができる.セグメンテーションの問題は,エネルギー最小化の問題と捉えることができ,エネルギー最小化の手法として,グラフの最小切断(グラフカット)アルゴリズムが注目されている.そこで本稿では,グラフカットを用いた時系列パターンの認識手法を提案する.本手法の検証のため,時系列パターンとしてオンライン文字パターンを使った実験を行い,その有効性を示した.
著者
吉岡 隆宏 松木 裕二 森 周司 植草 理
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.23, 2008 (Released:2010-04-01)

近年,ITS技術を用いて交通事故を防止する研究が盛んに行なわれている.我々のグループでは「居眠り運転防止システム」の構築を目指し,研究を進めている.本研究では,運転中の眠気による,前方刺激に対する反応時間の変化,及び反応時間と先行車への衝突確率の関係を明らかにするために,夜間の運転場面を想定した視覚条件において様々な覚醒状態での反応時間を測定した.覚醒状態の指標として,開眼率(峯山,2006),脳波,眠気の主観評価を用いた.以上の結果から,異なる覚醒状態での反応時間の理論分布を推定し,先行車への衝突確率を求めた.
著者
柿木 稔男 山口 仁
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成20年度電気関係学会九州支部連合大会(第61回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.190, 2008 (Released:2010-04-01)

小半径軌道を走行可能な小型軽量で省エネルギー型の常電導磁気浮上装置の開発をすすめている。電磁石の鉄心を分割した分割鉄心のヨークに永久磁石を組み込んだ複合構造を採用しているので、案内力が大きく急カーブ走行時に大変有利である。さらに永久磁石により大部分の吸引力が賄えるので、省エネルギーで浮上安定状態を保持することが可能である。起動時や軌道不正等の変動時に対する吸引力及び案内力は直流電源より供給するが、安定浮上した後はほぼ永久磁石による吸引力のみを使用するので、使用電力を小さくできる。本論分では安定浮上時において荷重を変化させた際の浮上特性及び案内力特性についての実験結果について報告する。