著者
原 むつ子
出版者
順天堂大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、マスト細胞が“かゆみ"惹起分子の1つであるIL-31を産生し、アトピー性皮膚炎の“かゆみ"症状の発現に関与するのか否かについて検証した。その結果、抗菌ペプチドによる刺激はマスト細胞にIL-31を誘導すること、かゆみ症状がある皮膚炎の病変部位においてマスト細胞がIL-31を産生していることを見出した。これらの知見は、マスト細胞由来のIL-31がかゆみに関与していることを強く示唆した。