- 著者
-
原口 佳典
- 出版者
- 一般社団法人 日本支援対話学会
- 雑誌
- 支援対話研究 (ISSN:21882177)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, pp.23-36, 2013 (Released:2018-01-24)
- 参考文献数
- 18
コーチングの歴史をどのように語るか?というのは難しい問題である。ここではまず、『人の力を引き出すコーチング術』の「コーチング」史観を分析し、その後、『コーチングのすべて』の「コーチング」史観と、
国際コーチ連盟(ICF)の「コーチング」史観を見ていく。そして日本の「コーチング」の歴史の欠落部分を確認した後に、「コーチング」の歴史を再構成する。その中で、①概念やトレーニング方法としての「コーチング」②組織内の人の関係性としての「コーチング」③マネージャーのスキルとしての「コーチング」
④プロフェッショナル・サービスとしての「コーチング」⑤研修でスキルとして伝えられる「コーチング」
⑥自己啓発セミナーとしてのコーチング⑦プロフェッショナル養成としての「コーチング」という7つの要素があり、これらがどのように「コーチングの歴史」の中で位置づけられるのかを構造的に解析していく。