著者
米陀 正英 井脇 俊 小泉 真理 今野 奈津子 高野 奈菜子 原田 雅子 山根 深一 宮城島 匡章
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.282-288, 2016-06-01 (Released:2016-06-01)

企業の経営課題解決において,企業内部で解決が困難な場合に外部の第三者が依頼を受けて問題を解決するケースがある。その場合,社外の立場ならではの既存概念に縛られない提案力が求められる。そこで我々は,社外コンサルタントとしてドラッグストアA社から依頼を受けた想定で,データベースと分析ツール等を利用して情報収集および課題整理を行い,課題解決を支援することを試みた。実施範囲は,①調査・情報収集,②課題の明確化,③仮説構築,④仮説検証,⑤解決策提案までとした。現状分析のための情報をデータベースから収集することで,業界,自社,競合の状況が整理される。次に分析ツールにより財務や経営戦略の観点から企業課題を明確化し,公開情報のみに基づくシナリオ分析で課題解決策を提案した。
著者
原田 雅子 大久保 三四朗 高 仁子 田村 隆生 森 敦子 山口 恵美子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.315-321, 2017-06-01 (Released:2017-06-01)

オリンピックの経済効果は,競技会場新設や観戦関連消費等の「直接効果」よりも,都市インフラ整備や観光需要増加による「間接効果」が大きいと試算されている。そこで本稿は,東京オリンピック組織委員会のプロジェクト長から要請を受けたプロジェクトメンバーという設定で,東京オリンピックを『見せる場』として,インフラ輸出,観光需要を増加すべく,体験・体感を通して訪日外国人にアピールすべき日本技術・文化を検討した。アピールすべき日本技術・文化の選定は,「マーケットイン」の視点で訪日外国人のニーズを重視した。ニーズ抽出にはグローバルなオープンデータを活用し,対応する日本技術シーズは特許・学術文献解析と企業情報から選定,文化シーズについては日本政府のクールジャパン戦略や各省庁の情報から選定し,日本技術・文化の体験・体感方法までを総合的に検討した。