著者
古藤田 喜久雄 若松 加寿江
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.36, no.12, pp.p19-24,図巻頭2p, 1988-12
被引用文献数
3
著者
古藤田 喜久雄
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, 1974-09-15

最近の山留め工法の特長は無音無振動施工法でありつぎのような工法がある。場所打ちグイまたはモルタル注入グイ柱列, 土グイと建込み既製グイ併用, 建込み鋼管グイ柱列, 特殊建込みPCグイ柱列, RC造り連続地下壁など, これを本体工事の一部に使用する際にはつぎの点の検討が必要である。泥水中コンクリートの品質と鉄筋付着強度, 地下壁と本体の接続部(シャコネクターおよび鉄筋の溶接), 施工中に生じる残留応力および変形, 施工精度, 設計断面の確保, 各壁体エレメント間に付着する泥水被膜など。さらにこれをピヤと兼用する際にはつぎの点についても検討しなければならない。布状ピヤの支持力および沈下性状, 内柱基礎との支持力および沈下性状の相違, 地下壁に作用する偏心荷重の処理, 壁底に沈積するスライムの除去など。新工法の開発に際しては事前の載荷試験を行なうほか, 実際工事においても実験を繰返し, 経験を積み重ねて行く必要がある。日本建築センターに申請中のものに清水建設, 大林組, フジタ工業, 竹中工務店などの工法があり, その他の会社でも独自の研究開発が進められている。