著者
古谷 勝美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性
巻号頁・発行日
vol.100, no.525, pp.37-42, 2000-12-15

本報告は高い信頼性を必要とする大型システムの開発・設計・運用に携わるシステム技術者の立場から述べられている小論である。現在高機能大規模なシステムは殆ど例外なくコンピュータで制御されているが、これらのシステムに共通した問題点は稼働し始めたら停止しては困ると云う要求が強い事で、高信頼度システムとは先ずノン・ストップと云う条件を満たさなければいけないものなのである。少時の停電や誤動作なら自己修復してしまったりフェィル・セイフと云うソフト絡みの機能で処理しなければならない。システムの信頼性は部品の場合と少し尺度を変えて考えないといけないことがあるので、この見地からシステムの信頼性を論じて見たい。今日迄の所論を要約して一稿に取り纏めて御報告した。
著者
古谷 勝美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性
巻号頁・発行日
vol.94, no.52, pp.25-28, 1994-05-20
被引用文献数
1

システムの保全は故障部位の修理復旧のみに止まらず故障の再発を防止するための技術改善を伴うのが一般である。この効果はサービス停止(ダウンタイム)の低減と云う尺度で評価されが、保全技術とこの相関や予測,管理の技法はかなり高度のノウハウを含むものである。本論文はいままで経験的に知られていたが理論的に扱い難かった問題の解決について一つの提案をしている。