著者
古賀 康正
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.1-7, 1989

収穫後処理技術は社会的諸条件に強く関連しており, その技術協力には総合的な視点と柔軟な対応とを要する。技術的改善の実現は社会的前提を要するが, 公的援助においては外交的配慮によって明示されないことも多い。また資金的援助の実施が自己目的化されることもあるが, 現実の改善はその国の人々自身の活動によってのみ達成される。日本の貢献が期待されるが現状は不十分である。民間による技術協力も推進する必要がある。農業機械技術者はその活動が社会的福利を実現するような方向を判断して活動すべきである。