著者
古賀 成昌
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.19, no.9, pp.1849-1855, 1986-09-01

外科治療ができない癌に対し,体外循環を応用した血液加温による全身温熱療法と癌化学療法を併用した全身温熱化学療法の成績と,本法の問題点について述べた.全国集計例132例の成績ではCR,PRがそれぞれ2例,30例にみられたが,症例の背景を考えた場合,この成績は評価できるものと考える.全身温熱療法の宿主免疫能をはじめとした生体への影響は大きくはなく,今後適応症例を選び,操作の簡便化,制癌剤の投与タイミング,温熱感受性などの問題点を解決することにより,本法の治療効果はさらに向上できるものと考える.
著者
古賀 成昌
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.19, no.9, pp.1849-1855, 1986 (Released:2011-03-02)
参考文献数
9
被引用文献数
1

外科治療ができない癌に対し, 体外循環を応用した血液加温による全身温熱療法と癌化学療法を併用した全身温熱化学療法の成績と, 本法の問題点について述べた.全国集計例132例の成績ではCR, PRがそれぞれ2例, 30例にみられたが, 症例の背景を考えた場合, この成績は評価できるものと考える.全身温熱療法の宿主免疫能をはじめとした生体への影響は大きくはなく, 今後適応症例を選び, 操作の簡便化, 制癌剤の投与タイミング, 温熱感受性などの問題点を解決することにより, 本法の治療効果はさらに向上できるものと考える.