著者
市原 泰博 舩場 貢 古賀 潤弥 土井 謙児 大脇 淳一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.79, pp.4-7, 2013-05-15

1.気温と日長を用いて出穂期を予測するDVR関数式を検討した.早生品種である「コシヒカリ」,「つや姫」は気温のみまたは気温と日長を気象要素とする関数式が,中生品種である「ヒノヒカリ」,「にこまる」は気温と日長を気象要素とする関数式が出穂期を高い精度で予測することが明らかになった.2.「コシヒカリ」,「つや姫」は気温のみを,「ヒノヒカリ」,「にこまる」は気温と日長を気象要素とするDVR関数式を水稲生育予測システムに採用した.3.新たな生育予測システム用いて適作型を推定した結果,近年の温暖化が進んだ長崎県央平坦部には「ヒノヒカリ」栽培は適応しにくく,「にこまる」栽培は適応できることが明らかになった.