著者
三木 寛二 吉崎 悦郎 田村 和満 坂崎 利一
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.62, no.8, pp.708-711, 1988-08-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
12
被引用文献数
1

最近報告された腸内細菌科の新菌種Enterobacter asburiaeをま, Enterobacter cloacaeに近似した生化学的性状をもつために, E. cloacaeと混同されていると思われたので, いままでの臨床分離E. cloacae150菌株を再同定したところ, 7株がE. asburiaeであった. これら7株はVoges-ProskauerテストでEasburiaeの記載陽性率がやや異なったが, これは用いた培地および方法の相違によるものと考察された. 7菌株の由来から, 本菌は日和見的感染菌と思われ, 現在一般に用いられている同定システムでは同定不能かまたはE. cloacaeと誤同定される. なお, 7菌株の薬剤感受性パターンもまたE. cloacaeに類似した.