著者
吉村 利夫 藤岡 留美子
出版者
福岡女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、紙おむつなどに含まれる高分子吸収材を分離・回収した後に、新品に匹敵する高い吸収性を有するものに再生するための基本技術を確立することである。少量ではあるが、紙おむつのリサイクル工場が稼働し始めている。しかし、現在のところ材料として再利用できているのはパルプのみであり、高分子吸収材やプラスチック類は固形燃料として燃やされている。高分子吸収材の離水メカニズムを明らかにすることで、効率的な水分除去の方法が確立できる。これまでの検討の結果、浸透圧を利用した離水が有効であることが明らかとなった。また、水酸化カリウムを用いることで高分子吸収材の再生が可能であることが判明した。