著者
山本 裕司 吉村 枝里子 土屋 誠司 渡部 広一
雑誌
研究報告知能と複雑系(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2010-ICS-158, no.2, pp.1-8, 2010-02-22

柔軟な会話を行う応答システムの実現には,人間が生活で身に付ける常識とそれに基づく語の連想機能が必要不可欠である.本稿では常識知識と連想メカニズムを用い,会話文から発話者の意図・感情を推測する手法を提案する.文の客観的な意味内容を表す 『命題 (主語・述語など)』 と話者の心的態度を表す 『モダリティ (終助詞・助動詞など)』 に着目し,日常会話で使用される口語表現からユーザの意図,ならびに感情を推測する手法について報告する.