著者
吉永 綾子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.86-86, 2009

商品について消費者が発信する口コミ情報は、多額の費用を割いて行う企業の広告よりも強い影響力を持つ場合がある。しかし、この口コミ情報がどのような要因によって消費者に強い影響を与えているのかは未だに明確にはされていない。口コミ情報の影響の受信者側の要因として対人影響力があると考えられる。Bearden, Netemeyer, and Teel (1989)の調査において、消費行動における対人影響力に対する鋭敏さについて12項目の質問が有効であるとされた。本論文ではMourali, Laroche, and Pons (2005)の手順に準拠しながら英語の質問項目を正確に日本語訳し、日本人を対象とした調査を行う。その際に、性格特性および口コミ利用を調べるための項目も設け、それらとの相関を調査する。