著者
大池 美和子 今井 昭宏 吉池 薫 高畑 尚廉 永田 雅彦
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.189-193, 2017 (Released:2017-12-20)
参考文献数
21
被引用文献数
1

犬アトピー性皮膚炎2例の急性期治療にJAK 阻害薬であるオクラシチニブ(アポキル)を使用,そう痒は急速に消退したが減量が困難であった。増悪因子に対応後,組換え型ダニアレルゲンDer f 2-プルラン結合体製剤(アレルミューンHDM)を早期より併用し,アポキルを迅速に規定以下に減量することができた。以後月次アレルミューンHDM 10 μg投与により1年に渡り良好に維持されている。両剤の併用による明らかな有害事象はなく,急性期CADにおけるアポキルに併用したアレルミューンHDMの有用性が期待された。