著者
下田 将之 吉沢 真吾 和田 直哉 宮永 喜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.670, pp.79-84, 2002-02-26

音声認識のVLSI化は高速演算により実時間処理を可能にし,トータルシステムの負担を大幅に軽減できることから,その実現が望まれている.本稿では,音声認識LSIを作成するためのシステム構成の概要を示す.また,FFTケプストラムとLPCケプストラムの2つの音声分析手法を用いてソフトウェアシステムを構築し,認識性能の評価を行う.FFTケプストラムは,演算が容易で並列処理が可能であり,LPCケプストラムは声道特性を良好に反映できる現在最も主流な分析方法である.認識手法には連続分布型の隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model:HMM)を用いる.