- 著者
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吉野 廣祐
- 出版者
- 日本DDS学会
- 雑誌
- Drug Delivery System (ISSN:09135006)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, no.4, pp.384-393, 2009 (Released:2009-10-30)
遺伝子工学の著しい進歩と薬物療法の発展に伴い,多くのホルモン性医薬品が開発され,臨床の場に提供されるようになってきた.ホルモン療法の必要な患者の医療に大きく貢献している.現在約90種類ほどのホルモン性薬物と500品目以上の製剤が医療に用いられているが,DDSと呼ばれる製剤の数はそれほど多くはない.既存のDrug Delivery技術がホルモン療法にうまく適合しないという技術上な問題や,開発コスト上の問題,薬事規制上の問題などがその原因となっている.本稿では現在上市されているホルモン医薬品と今後の開発動向を紹介しながら,開発におけるさまざまな問題点を概説する.