著者
吉野 梅夫 増野 亮子 柴田 宏子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.736-739, 1979-09-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
7

1) 市販焙煎コーヒー6品種について, 水分, 水抽出物量, 酸度, カフェイン, 全褐色色素およびクロロゲン酸を定量した.水分と全褐色色素についてはコーヒー会社間に差があり, 焙煎程度の相違によるものと思われる.2) 粗挽き, 中挽き, 細挽きのどの試料についても粒度分布には会社により, また同一店でも購入の度にかなりの変動が見られた.3) ペーパーフィルター, ネルフィルターおよびサイフォンでは細挽きまたは中挽きを用いると抽出量が多い.パーコレーターでは抽出量は粗挽きを用いると多く, 細挽きでは減少した.