著者
周 臻 木本 晴夫
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.D01-D01, 2007

六書原理は、漢字の独特な造字・造型の方法であるだけてなく、まだ有効な視覚表現の手段の一種で、さらに設計思惟でもある。六書原理は東洋の思想モデルを反映する論理的な創造システムである。本研究は、ロゴデザインを例にして、六書原理に基づく新しいデザイン体系を探求したので報告する。六書の各原理、すなわち、象形、指事、形声、会意、転注、仮借の概念と造字方法、造字実例を研究して、その中から得る啓発をデザイン構想とデザイン手法に転化して、自分のデザイン実例と結合して、新しいロゴデザインシステムを構成することを試みた。1. 象形:具体物の形態を表現する。2. 指事:抽象的な符号を入れる。3. 会意:現有の要素を合併して新しい意味を生む。4. 形声:意味を表す符号と発音を表す符号の結合。5. 転注:シリーズデザイン。6. 仮借:類似したオブジェクトを借りる。7. 六書原理の統合的応用。文化の内包を掘り起こすことと民族の風格を発展さめることによって、六書原理に基づくデザインシステムは、中国のデザインを進展させる強力な道具になる。
著者
周 臻 木本 晴夫
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.89-89, 2008

概要: 本研究は、トンパ文字の象形性、絵画性と西夏文字の論理性、システム性を利用し、新しいピクトグラムデザイン方法を探求することを目的とする。トンパ文字、西夏文字を研究対象として、おのおの造字構成法の特徴を分析した。それらの造字構成法から下記のピクトグラムデザイン手法に転化した:象形的な表現法、抽象的な表現法、組み合わせ表現法。提案したデザイン方法の特徴について述べる。また、この方法よって、漢方薬に関するピクトグラムデザインを作成した。作成したピクトグラムの解読性についてアンケート調査を行った。その結果、トンパ文字、西夏文字に基づくピクトグラムデザイン方法の有効性が明らかになった。