著者
咲間 妙子
出版者
帝京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

レム睡眠行動障害(RBD)は,約80%がパーキンソン病やレビー小体型認知症などのアルファシヌクレイノパチーに発展する.本研究では,中枢性過眠症であるナルコレプシーへのRBD合併率を明らかにした.また,RBD患者においてレビー小体型認知症の中核症状である幻視と類似現象である錯視がみられることを明らかにした.次いで,錯視誘発検査と嗅覚検査・認知機能検査をナルコレプシーおよびRBD合併型ナルコレプシー患者に実施し,RBD/アルファシヌクレイノパチー関連所見がどの程度みられるのかを検討し,ナルコレプシー合併型RBDは特発性RBD例とは異なり同所見は認められず病態が異なることを明らかにした.