著者
亀岡 恭昂 喜多 恒介
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S45019, (Released:2021-11-15)
参考文献数
15

労働市場の流動性が高まる現代社会では、柔軟性と一貫性を兼備した「ナラティブ・アイデンティティ」の構成が重要である。そこで、人生に一貫した意味を与える視点となる「キャリアテーマの構成」と変化に適応し続けるための「キャリア適応性の育成」を教育目標とし、キャリア構成理論やACT、社会的学習理論を踏まえたデザイン原則に則り、2泊3日のワークショップをデザインし、大学生や大学院生などを対象に実践した。自由記述の分析からは参加者のキャリアテーマ探索・構成に寄与したことが示唆された。また、キャリア適応性を特性的自己効力感尺度によって測定したところ、有意な向上が見られ、効果量は中程度であった。