著者
坂下 聡 中村 克彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.17-18, 1992-09-28

Mologは,単位融合にもとづくデータ駆動形並列計算のための言語である.Mologの計算モデルは,単位節集合の形式で与えられた入力データに規則を前向きに適用して新たな単位節を生成するデータ駆動形である.単位節と規則の間の融合は,非同期並列的に計算可能であり,SLDにもとづく論理プログラムの計算方法よりも並列度の高いシステムの実現が期待される.一方で,多重環境が必要となる.この計算では,単位節が各プロセスの参照するメモリ上に置かれ,また多数の変数環境が動的に管理される.この報告では,structure sharingを用いたMologのインプリメントについて述べる.