著者
坂倉 基
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.47-51, 2022-02-01 (Released:2022-03-22)
参考文献数
13

本稿は2020年8月に開館した角川武蔵野ミュージアムとその内部施設であるマンガ・ラノベ図書館の成立過程を入り口とし、小説分野においてエンターテインメント性の強い作品を扱うアーカイブの必要性を確認するとともに、同施設の活動であるライトノベルアーカイブプロジェクトについて概説する。開館当初、株式会社KADOKAWAの刊行作品のアーカイブとしてスタートした同施設が、現在なぜ“ライトノベル”と呼ばれるエンターテインメント性の強い小説作品の網羅的な収集=アーカイブプロジェクトを実施し、出版社横断的な施設として活動するに至ったか。その過程を整理し、紹介したい。