著者
堀 高夫
出版者
日本林學會
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.75-79, 1988
被引用文献数
3
著者
堀 高夫
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.233-241, 1979-07-25

この報告では, 集材架線において, 荷上索を操作して荷重を上下する際に, 荷重が軌索・荷上索に及ぼす衝撃作用を理論的に解明することを試みた。ここでは架空索の基礎理論として放物線索理論を採用した。またモデル架線として, タイラー式架線を原型とするものと, ホイスティングキャレッジ式架線を原型とするものとをとりあげ, 理論解析の対象とした。これらのモデル架線を軌索・荷上索(後者のモデルでは巻上索)・搬器・荷重よりなる一つの系と考え, その上下運動のみに着目し, まず系の位置エネルギーおよび運動エネルギーの算定式を与え, ラグランジュの運動方程式を適用することにより, 荷重の動的作用を決定するための微分方程式を誘導した。ついで荷重の動的作用が過大でない場合に対して近似理論を誘導し, 軌索および荷上索または巻上索に対する衝撃係数を直接求めるための近似式を与えた。また数値計算結果から, 衝撃係数について架線の諸条件・荷上げ用ドラム操作上の条件等との関係を検討し, その性格を明らかにした。
著者
堀 高夫
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.17-21, 1955-01-25

林業用索道は滑車付搬器を使用し曳索で操作するものを普通とし, 搬器荷重はその滑車を通して軌索に加えられ, 軌索には常に曳索の力が影響する。この型式の索道に適合する架空索理論式は複雑な形となり, 従つてその応用計算は試算によるほかないのである。本論文は抛物線索理論の基本公式より出発し, 自動的に反復計算によつて算定の行える型の公式を導き, その計算法について述べたものである。