著者
信定 俊英 黒田 隆男 吾妻 正道 堀居 賢樹 豊田 泰之 大槻 達男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.294-300, 1990-03-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
14

3板式ハイビジョンテレビカメラ用に1258 (H) ×1035 (V) 画素をもつフレームインタライン転送CCD (FIT-CCD) 撮像素子を開発した.高速フレーム転送を実現するために, AL層が遮光と配線を兼ねる画素構造を試みた.その結果, 625kHzの高速駆動を実現し, スミアー0.001%, ダイナミックレンジ72dBの特性を得た.水平CCDには, 消費電力を減らすためにデュアルチャンネルを用いた.デュアルチャンネル水平CCDは, FPNの原因となるポテンシャルバリアーのできないようにデバイスシミュレーションを用いて設計した.解像度は, 垂直・水平ともに700TV本, 残像は1%の測定限界以下であった.
著者
堀居 賢樹 黒田 隆男 松田 祐二 信定 俊英 栗山 俊寛 松本 茂則
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.1039-1046, 1987
被引用文献数
1

502 (V) ×600 (H) 画素フレームインタライン転送CCD (FIT-CCD) 撮像素子を試作し, スミア特性, 可変電子シャッタ駆動, および, 従来の蓄積駆動の欠点を改良した新フレーム蓄積駆動を中心に検討し, その確認を行った.その結果, スミア特性については, 転送周波数依存性との関係を調べ, 掃出し周波数を1MHzで行うことにより0.0003%と, 従来のIT-CCDに比べ大幅な低減効果を得た.電子シャッタについては1/60, 1/125, 1/250, 1/500, 1/1000, 1/2000秒のシャッタ速度が可能なことを確認した.新フレーム蓄積駆動として, フレーム残像がなく, 高い垂直解像度が得られる電荷制御フレーム蓄積 (CCフレーム蓄積) 駆動を提案し, 良好な結果を得た.また, FIT-CCDに伴う, 垂直転送効率, 信号電流に検討を加え, 良好な素子特性を実現した.