著者
上村 和人 清水 俊幸 石畑 宏明 堀江 健志
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.7, pp.1569-1577, 1995-07-15

LINPACKベンチマークに並列化とベクトル化を施し、NCA付きAP1000を用いて性能を評価した。LINPACKの並列化では負荷が均等でかつデータパラレル実行が可能となるようにデータを分散させ、ブロッキングを施すことによって行列積演算や外積演算といったベクトル化が容易でかつ高い性能が得られる演算に帰結させた。理論ピーク性能に対して、単体実行時で61%、並列実行時で47%の性能が得られた。また、1000×1000の行列を解く場合、NCAを付加した16セセルで、NCAを付加しない128セルのAP1000とほぽ同等の性能が得られた。