著者
堀田 和弘
出版者
敬愛大学・千葉敬愛短期大学
雑誌
千葉敬愛短期大学紀要 (ISSN:03894584)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-9, 2002-02

下総台地に数多く存在する湧水は、印旛沼の貴重な水源であり、また、沼や河川の水質浄化に大切な水源であると共に、動植物にとっても、その生命体を維持するために欠くことの出来ない資源である。特に動物の生命維持にとって大切な湧水と湧水周辺部に、どのような種が飛来・生息しているかを調査した。その結果、各調査地点において、飛来・生息する動物種に相違があることが確認され、また、湧水に棲息する水生動物は、その存続を湧水に依存しているものが多く(特にサワガニとホトケドジョウ)、その棲息密度は、湧水地点および湧水周辺部に近いほど高い。