- 著者
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増間 弘祥
南⾥ 佑太
河端 将司
野﨑 康平
澁⾕ 真⾹
前⽥ 拓也
代⽥ 武⼤
⼆瓶 愛実
相川 淳
岩瀬 ⼤
⾼野 昇太郎
福⽥ 倫也
- 出版者
- 一般社団法人 日本運動器理学療法学会
- 雑誌
- 運動器理学療法学 (ISSN:24368075)
- 巻号頁・発行日
- vol.3, no.1, pp.7-13, 2023 (Released:2023-09-30)
- 参考文献数
- 26
【⽬的】⼈⼯膝関節全置換術(以下,TKA)後の患者における術後14 ⽇以内の⾃宅退院可否と術前歩⾏速度の関連を明らかにすること。【⽅法】対象は2016 年4 ⽉〜2021 年3 ⽉までにTKA を施⾏された294 例とした。対象者を術後14 ⽇の⾃宅退院を基準に早期退院群と遅延転院群の2 群に分類した。対象者に対して術前歩⾏速度を調査し,2 群間で⽐較を⾏った。さらにロジスティック回帰分析により術前歩⾏速度が術後14 ⽇以内の⾃宅退院を困難とするリスク因⼦となるか検討を⾏った。【結果】遅延転院群の術前歩⾏速度は早期退院群と⽐較して有意に低下していた。さらに,術前歩⾏速度は術後14 ⽇以内の⾃宅退院を困難とするリスク因⼦となることが分かった(オッズ⽐:0.09,95%CI:0.03–0.32)。【結論】TKA 後の患者において,術前歩⾏速度の評価は術後14 ⽇以内の⾃宅退院可否を予測する上で有⽤であることが⽰唆された。