著者
夏目 雅裕
出版者
東京農工大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

トマトの根滲出液に含まれる青枯病菌の走化性誘引物質の探索を行った。トマト根滲出液を酢酸エチル抽出画分、活性炭吸着画分および非吸着画分に分画して走化性誘引活性を調べた結果、活性炭非吸着画分が最も強い活性を示し、活性炭吸着画分にも活性が認められた。活性炭非吸着画分のアミノ酸分析を行い、根滲出物に含まれる量のアミノ酸混合物と分析に用いた画分の活性を比較した結果、アミノ酸以外の誘引物質の存在が示唆された。非宿主植物であるイネ、ナタネ、アルファルファの根滲出物の各画分の活性を比較した結果、トマトの活性炭非吸着画分が他の植物より強い誘引活性を示した。