- 著者
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大小田 勉
井之上 弘樹
高橋 宏敬
喜田 克憲
多田 司
井尻 大地
大塚 彰
- 出版者
- 日本暖地畜産学会
- 雑誌
- 日本暖地畜産学会報 (ISSN:2185081X)
- 巻号頁・発行日
- vol.63, no.2, pp.77-86, 2020 (Released:2021-05-17)
- 参考文献数
- 26
体重約60kgの「かごしま黒豚」(バークシャー種去勢雄)27頭を,トウモロコシ・大豆粕主体の対照(0%)区と甘藷を10%,20%,30%配合した試験区に分け(6~7頭/区),TDN70%・CP13.5%の各試験飼料を制限給餌して,115kgに達した時点でと畜・解体した.甘藷配合量の増加に伴い,1 日増体量は0%区の602gから,20%および30%区の565gへと減少し,出荷日齢は10%区が最短で,30%区が最長であった.枝肉重量は20%区で最も低かったが、ロース断面積および上物率に負の影響はなかった.筋組織中の19種類の代謝物が甘藷給与に応答して有意に増減し,タンパク質代謝経路の変動が示唆された.食味評価においては,甘藷給与区では“香りの好ましさ”と“脂肪のサッパリさ”についての評価が高く,30%区では“噛み切りやすさ”,“咀嚼しやすさ”,“歯ごたえの好ましさ”についての評価が最も高かった.