著者
多田 達哉
出版者
独立行政法人国立国際医療研究センター
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

2011年に日本の医療施設から収集した多剤耐性緑膿菌300株を解析した結果、新規アミノグリコシド耐性因子AAC(6')-Iajを同定した。AAC(6')-Iajは日本で広く分離される多剤耐性緑膿菌が保有するAAC(6')-Iaeに比べてアルベカシン耐性度が高かった。また、2012年度に分離された多剤耐性緑膿菌300株を解析した結果、IMP-typeメタロ-β-ラクタマーゼの新規バリアントIMP-43およびIMP-44を同定した。これらのIMPバリアントはよりカルバペネム分解能が高いことが明らかとなった。