著者
大原 賢三 原渕 保明
出版者
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.226-231, 2015-06-10 (Released:2015-06-25)
参考文献数
11

食道異物は近年の内視鏡器具の進歩により,内視鏡下に摘出可能な症例が増加している。渉猟し得た限りで内視鏡下の異物摘出後に遺残が判明し,外切開にて遺残異物を摘出した報告はない。今回われわれは内視鏡下に半分を摘出し得たものの,残存した食道腔外殻付きアマエビ異物に対して頸部外切開を必要とした症例を経験したので報告する。