著者
大山 朝子
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 = Quarterly journal of welfare society (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.1-14, 2019-07-01

The purpose of this study is to research the mutual help activities of the island village as welfare resources. This village as a function group, different from traditional local communities, is developing new activities. The features of the activities are as follows: map making helps to form many activity organizations; the village residents who don't participate in the organizations use the base of the organization; as by-products, alternate functions of inactive women's associations and clubs of the aged are found in some groups. As for the government support, they set the scene for introducing the group activities.The mutual help activities in the community caused awareness-raising among the residents and also made them recognize the value of self-help and mutual help. As a result, I confirmed the measures not only to solve welfare problems immediately and directly but to look for a desirable situation for the residents of the community.
著者
茶屋道 拓哉 山下 利恵子 有村 玲香 大山 朝子 高橋 信行 チャヤミチ タクヤ ヤマシタ リエコ アリムラ レイカ オオヤマ アサコ タカハシ ノブユキ Takuya Chayamichi Rieko Yamashita Reika Arimura Asako Oyama Nobuyuki Takahashi
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 = Quarterly journal of welfare society (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.21-30, 2020-12-01

本研究は2020年度における鹿児島国際大学福祉社会学部のソーシャルワーク実習(社会福祉士養成課程)を素材に、COVID-19流行下における①学内代替実習の具体的プログラム内容、②学内代替実習の運営、③実習の5者関係から見た学内代替実習に対する一定の評価、について精査した。学内代替実習プログラムは当事者不在になりがちであったが、「ソーシャルワーク視点・地域アセスメントの可視化」を試みた実習指導者によって実習生とイメージの共有化を図ることができていた。ただし、実習を取り巻く5者関係から再検証すると、実習生が体験すべき「リアリテイ」については不足し、実習生自身の課題が何なのか向き合う機会(成長の機会)の確保が課題であった。また、学内代替実習の運営については様々な課題があったものの、担当するスタッフのチームワークや組織マネジメントによって対応することが可能であった。
著者
大山 朝子 オオヤマ アサコ Asako Oyama
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 = Quarterly journal of welfare society (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.2-19, 2018-12

本稿は、社会福祉サービスにおける地域の中核的行政機関として位置づけられている福祉事務所の動向をふまえ、福祉事務所における実習体制およびプログラム等から実習教育の現状を整理し、今後の課題を展望することを目的とした。その結果、福祉事務所における社会福祉実践体制の変化による受入れ先の縮小化、実習指導者の確保の困難さ、実習の受け入れ体制の不統一性等の課題が確認できた。課題を解決するには、福祉事務所に対し、実習の協力を義務づけるような政策的な姿勢が必要である。と同時に福祉事務所側に実習生を受入れることの意義を理解してもらうことが不可欠である。