著者
大平 雄貴 降旗 建治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.240, pp.31-36, 2009-10-15

現在、2輪業界に対する騒音規制法は年々と法改正案が発表され厳しくなっており,定常走行時はL_<Amax>が72dB以下である.そこで本報では,バイク単体における騒音の自動監視するシステムを構築するため,インテンシティベクトルを用いて移動音源の向きと大きさが測定できるかどうかを検討した.校正時において,インテンシティレベルは,音源から十分に離れている場合SPLと等価であるためILとの対応を容易にとることができる.また移動音源計測についてはドップラー効果や伝搬時間差などの特有の問題がある.実験は,バイク(YAMAHA yzf-r6)を一定速度で走行した場合について走行車線から7.5mで音響インテンシティ計測を行った.その結果,可変指向性による音響インテンシティ計測結果から,バイクが0m地点を通過した時,最大ILはマフラー部の110dBであることがわかった.