著者
小切間 美保 岸田 友里 岡本 梢 長束 美紗希 掃部 美咲 吉本 優子 大月 晃子 小川 麗 八竹 美輝
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.276-285, 2021-10-01 (Released:2021-11-24)
参考文献数
13

【目的】小学生の「調理経験」が「自尊感情」,「食事観」に影響し,これらを介して「教科に対する関心」に影響するという既報の因果関係モデルを用いて再現性を検討した。【方法】調査項目と対象校は既報に同じとし,小学5年生を対象に2017年と2018年の2回調査を行った。481名の結果を用いて,質問項目の分類ごとに探索的因子分析,既報モデルを用いた共分散構造分析を行い再検証した。そして,調査年別2群の多母集団同時分析により再現性の検討を行った。【結果】探索的因子分析の結果,「調理経験」は6因子,「自尊感情」4因子,「食事観」1因子,「教科に対する関心」2因子を得た。共分散構造分析の結果,モデルの適合度はGFI=0.977,AGFI=0.956,RMSEA=0.037と良好であった。「調理経験」は「食事観」と「自尊感情」へ有意なパス係数0.74,0.83(p<0.001)を示し,「自尊感情」は「教科に対する関心」へ有意なパス係数0.75(p<0.001)を示した。多母集団同時分析の結果,因子間のパス係数に両群間で有意差はなく,因果関係モデルに差がないと判断した。【結論】「調理経験」が「自尊感情」に影響し,「教科に対する関心」に影響するというモデルの再現性が認められた。一方,既報と異なり,「調理経験」と「教科に対する関心」については,「食事観」の媒介的影響は低いと考えられた。
著者
柏村 良一 大月 晃
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.17-28, 1973-03-31 (Released:2010-01-20)

東京電力 (株) では, TACSR (鋼心耐熱アルミ合金より線) 410mm2×6,810mm2×4導体 (送電容量650万kW), および1,520mm2×4,810mm2×6導体 (送電容量1,000万kW) の大サイズ多導体よりなる, 50万V大容量送電線の技術開発を行なっている.そして, その一環として, 耐雪構造化の開発も行なっており, このため藤倉電線 (株) と共同で, 高石山, 野反湖着氷試験線, 石打着雪試験線, ならびに切明, 渋沢, 地蔵峠のロボット観測小屋において, 昭和44年度冬季より, 気象, 電線着氷雪の観測に着手し, 現在すでに3冬を経過し, 4冬の観測中である.3冬季の観測結果より, 着氷・着雪の傾向を掴み得たこと, 予想される着氷+風圧荷重に対し, 大容量電線の強度は十分であることなど, 耐氷雪設計上有益な資料が得られた.