著者
大村 祐司 川端 豪
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.369, pp.47-51, 2012-12-13

目的達成および雑談的な対話制御機能を併せ持っ音声対話システムを構築した.目的達成のための対話制御はスロットフィリングに基づいて行われる.一方,雑談的な対話制御は刺激一応答型の事例ベースで行われる.刺激応答に基づく対話制御部は雑談のきっかけとなる単語を監視し,発見すればその単語に応じた雑談を開始する.数回のやり取りの後,制御は目的達成型対話制御部に戻る.11名の被験者にこのシステムと対話をして貰い,アンケート結果を集計したところ,雑談機能を持つ音声対話システムのほうが「面白い」「興味深い」「人間的」などの項目でよい評価を得た.