著者
大槻 知子
出版者
滋賀医科大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1998

1. 双胎妊婦で本研究の同意が得られた妊婦5名に対して、定期健診時及び家庭訪問により妊娠期間縦断的に面接を行った。(1) 面接内容は、生理的変化、生活上の変化、不安、家族の状況などで主に「現在の思い」を聞く中でデータ収集をした。(2) 対象妊婦に共通していたことは、・双胎妊娠・分娩・育児に関して情報不足を感じていること・双胎の母親という仲間を求めていること・妊娠末期に入った時期からは、身体的な苦痛が強いこと 等である。今後の計画:データ分析を引き続き行い、双胎妊婦の心理面をモデル化する。2. 双胎の特殊性をふまえた保健指導用の教材開発に取り組んだ。(1) 対象妊婦の許可を得て、腹部の増大や妊婦自身の体型の変化などの生理的変化をビデオ、写真に収め、双胎妊娠がイメージできるための教材の作成を試みた。(2) 双胎妊娠及び分娩についての保健指導用のパンフレットの一部を作成し、対象妊婦の保健指導に試用した。今後の計画:検討を重ねて保健指導用の教材の開発を行う。