著者
大沢 たか子
出版者
高知学園短期大学
雑誌
高知学園短期大学紀要 (ISSN:03894088)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.1-10, 2010-02-15

本研究は、医療費適正化・効率化を目指した医療提供体制改革1)を推進する診療報酬制度で高齢者の医療連携が困難になっていることに焦点を当て、医療連携の実態調査から連携の困難要因と医療政策が抱える本質的な問題を明らかにした。調査方法はA医療機関の地域連携室の実態調査を行った。調査結果は、診療報酬で評価の低くなった高齢者が医療機関にも施設や在宅にも医療連携が困難な実態になっていた。高齢者の受け皿体制が政策検討されない診療報酬誘導の医療連携は、医療政策が抱える本質的な問題が関与していることを実証した。
著者
山崎 美惠子 梶本 市子 矢野 智恵 吉田 亜紀子 中井 寿雄 石川 由美 片岡 亜沙美 中平 紗貴子 岡本 雅佳 高藤 裕子 大沢 たか子 三浦 かず子 棚田 秀子 吉村 澄佳 池畠 千恵子 岡林 美枝 小島 一久
出版者
高知学園短期大学
雑誌
高知学園短期大学紀要 (ISSN:03894088)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.73-80, 2011-03-10

看護学教育のあり方に関する検討会報告で提示された「看護実践能力習得のためにコアとなる臨地実習(平成14年3月26日)」を指針として、本学看護学科の7領域看護実習中における看護実践能力習得の現状の把握と課題を明らかにした。 看護実践能力に関する課題(5項目)、人間関係形成能力に関する課題(7項目)、臨床判断・問題解決能力、マネジメント能力に関する課題(3項目)、看護専門職の役割・責務に関する能力に関する課題(2項目)が得られた。また指針で示されている到達目標の基盤となる「成熟性」に関する課題が新たに抽出された。これらの課題についてさらに検証が必要であるが、本学独自の教育への取り組みの方向性が明確になり、教育の「質」改善にむけた方法の示唆を得た。