著者
廣瀬 孝 大河内 萌
出版者
沖縄地理学会
雑誌
沖縄地理 (ISSN:09166084)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.45-54, 2021

本研究では,沖縄島本部山里に分布するコックピットカルストで地形測量や貫入試験を行った.その結果,本調査地のコックピットの底面は平坦で5 mを超える土層が存在した.土層厚は,コックピットの中央付近で厚く,周縁では薄かった.そのため,基盤形状は地表面形状と異なり中心にかけて低くなるような船底状で,また,谷線の影響がみられる形状も確認された.また,弱線の影響や水の集中による溶食の進行と土砂移動が示唆された.