著者
大熊,真一郎
出版者
日本作物学会東海支部
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.113, 1992-07-01

水田や沼地に生息している湿性植物は通気組織が非常に発達しているのが特徴の一つである.レンコンの収穫を目的に栽培される食用ハスにおいても通気系の発達が顕著である.食用ハスの通気組織の構造, 葉-茎-根の連絡, 空洞(Lacunae)の中のガスの移動のメカニズム等は十分明らかにされていない.本研究では食用ハス(Nelumbo nucifera)の通気系の役割を調べることを目的とし, 空洞の形態観察および体内のガス圧調査を予備的に行った.