著者
谷山 鉄郎
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.109, pp.37-40, 1990-07-01

「宇宙からみた地球は青かった」.宇宙から見たゴルフ場は, 緑としてはうつらない.牧場や田畑, 森林とは異なるからである.つまり, 太陽光線の吸収面としての緑でなく, 反射面となるためである.ゴルフ場造成前の里山, すなわち雑木林は緑であった.ここにゴルフ場の持つ自然破壊の原点がある.ゴルフは英国のスコットランドで羊飼い達が羊の休養時に自分達が持っている杖で小石を打って遊んだのがその起源といわれている.今から約600年前のことである.オランダ語のコルフ(Kolf)がゴルフの語源であると伝えられている.1754年, スコットランドのセント・アンドリュースにゴルフクラブが創設され, これが, 今でいうゴルフ場の総元締めといわれている.英国でゴルフは始まったが, この競技を育てたのはスコットランド人であった.茶の貿易商, アーサーグルームが明治30年に六甲山に4ホールのゴルフコースを造成したのがわが国におけるゴルフ場の始まりである.明治36年, 神戸ゴルフクラブとして9ホールに増設して正式に発足した.
著者
谷山 鉄郎
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.113, pp.29-33, 1992-07-01

1990年8月2日, イラク軍のクウェートへの侵略は世界の人々をおどろかせた.それから6ヵ月もたたない1991年1月17日, 米軍を主体とする多国籍軍がイラクを攻撃し, いわゆる湾岸戦争が始まった.わずか43日間, 1991年2月28日に湾岸戦争は終った.湾岸戦争は油田と砂漠上であること, さらに, ペルシャ湾への原油の大量流出や多数の油井火災による著しい環境汚染をもたらした.1990年11月29日の国連安全保障理事会の決議は, (1)イラクのクウェートからの即時, 完全, 無条件撤退, (2)クウェートに合法的な政府を回復, (3)国外のアメリカ市民の保護, (4)米国の国家安全保障にとって極めて重大な地域の安全保障と安定の四つの目的を達成するためのもので, 米指導者の解釈で広範な軍事作戦を遂行する権限とイラクの戦闘能力完全破壊の正当性が与えられた.1991年1月15日以降「必要なあらゆる手段」を取ることを米指導者は表明した.このようにして2日後の1月17日, 現地時間午前3時, 米軍を主力とする7ヵ月国からなる戦闘機668機が史上最大ともいえる激しい空爆を開始, 十数時間のうちに1, 000回も出撃, また海上からはトマホーク・ミサイルが100発以上発射され, いわゆる湾岸戦争が始まった.43日間の死者は軍・民間人で11万から33万5, 000人, 1日当たり2, 500から3, 000人のイラク人が死亡したと推定されている.
著者
谷山,鉄郎
出版者
日本作物学会東海支部
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.109, 1990-07-01

「宇宙からみた地球は青かった」.宇宙から見たゴルフ場は, 緑としてはうつらない.牧場や田畑, 森林とは異なるからである.つまり, 太陽光線の吸収面としての緑でなく, 反射面となるためである.ゴルフ場造成前の里山, すなわち雑木林は緑であった.ここにゴルフ場の持つ自然破壊の原点がある.ゴルフは英国のスコットランドで羊飼い達が羊の休養時に自分達が持っている杖で小石を打って遊んだのがその起源といわれている.今から約600年前のことである.オランダ語のコルフ(Kolf)がゴルフの語源であると伝えられている.1754年, スコットランドのセント・アンドリュースにゴルフクラブが創設され, これが, 今でいうゴルフ場の総元締めといわれている.英国でゴルフは始まったが, この競技を育てたのはスコットランド人であった.茶の貿易商, アーサーグルームが明治30年に六甲山に4ホールのゴルフコースを造成したのがわが国におけるゴルフ場の始まりである.明治36年, 神戸ゴルフクラブとして9ホールに増設して正式に発足した.
著者
大熊,真一郎
出版者
日本作物学会東海支部
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.113, 1992-07-01

水田や沼地に生息している湿性植物は通気組織が非常に発達しているのが特徴の一つである.レンコンの収穫を目的に栽培される食用ハスにおいても通気系の発達が顕著である.食用ハスの通気組織の構造, 葉-茎-根の連絡, 空洞(Lacunae)の中のガスの移動のメカニズム等は十分明らかにされていない.本研究では食用ハス(Nelumbo nucifera)の通気系の役割を調べることを目的とし, 空洞の形態観察および体内のガス圧調査を予備的に行った.
著者
松尾 喜義 岡野 邦夫
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.118, pp.13-16, 1994-12-01

葉緑素計は葉色を簡便に測定できることから, 稲作のほか多くの作物で日常的に使われている.筆者らは前報までに葉緑素計を用いて, 茶樹新芽の成熟経過や新芽の遮光による変化を測定し, 葉緑素計はチャの研究分野でも有効な方法であることを指摘してきた.常緑の永年生作物であるチャは, 年間を通じて葉をつけており, 葉色は樹体の生理的状態を反映するのではないかと予想される.そこで葉色を簡便に比較計測することによって, チャ樹の状態を知ることが出来れば, 栽培管理上極めて有益である.そのためには葉色に現れる情報が, どういう特性のもので, 何が分かるのかを明らかにする必要がある.ここではその第一歩として, 茶園葉色の1年間の変化を葉緑素計によって追跡調査した結果を報告する.
著者
宮川 修一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.124, pp.19-26, 1997-12-10
被引用文献数
1
著者
祖父江 勇気 堀内 孝次 大場 伸哉 森 健司
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.129, pp.45-48, 2000-06
被引用文献数
1

本研究は連作障害が最も起こりやすい作物のひとつであるエンドウを用いて, ポット栽培における栽培後土壌の湛水処理が作物の連作障害抑制を可能とするかどうかについて検討した.実験は岐阜大学農学部付属農場のビニールハウス内で行った.具体的には1作終了後に短期間湛水処理【実験1】および長期間湛水処理【実験2】を行い, 2作目のエンドウの生育をそれぞれ無湛水処理区と比較した.
著者
道山 弘康 松岡 篤司
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.122, pp.11-18, 1996-12-10

1) 分げつの節位によるマコモタケ肥大の差異および1株植え付け苗数の違いがマコモタケの肥大に及ぼす影響を明らかにした.2) マコモの場合, 主茎第n葉が抽出するときに分げつ第1葉の抽出する節位は第(n-4)節であり, 分げつ節位が1節下位になると葉数が1枚増加し, イネの様な規則性があることが推定された.3) マコモタケが肥大する茎は基本的には肥大終了期に葉数8枚以上になる茎であることが示された.本実験では最終主茎葉数19.3枚のとき第8節以下の分げつであった.このような茎では伸長節間数がイネと同様4〜5節あり, マコモタケ内には最上位抽出葉まで2〜3節, その先に2〜3節あった.4) 葉数が8枚未満のものはイネでいう「遅れ穂」的なものであり, 肥大開始が遅れることがわかった.5) 第3節以上の分げつでは上位節分げつほどマコモタケが小さかった.これは, マコモタケ肥大茎の伸長茎部の節間数が4〜5節で一定であることから, 上位節分げつほど根の発生する不伸長茎部の節数が少なくなり, 地中からの養分吸収量が少なくなることによると思われた.6) 1株苗数1本〜5本植えの範囲では苗数が多いとマコモタケ数が多くなるが, 30g以上の大きなマコモタケの比率が小さくなった.7) 3本植えまでは全マコモタケ数が多いため, 大きなマコモタケ数も多くなった.しかし, 5本植えになると大きなマコモタケの比率の減少を全マコモタケ数の増加が補えなくなることによって, 大きなマコモタケ数および重さが減少した.これは, マコモ栽培上好ましくないと思われた.