著者
谷山,鉄郎
出版者
日本作物学会東海支部
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.109, 1990-07-01

「宇宙からみた地球は青かった」.宇宙から見たゴルフ場は, 緑としてはうつらない.牧場や田畑, 森林とは異なるからである.つまり, 太陽光線の吸収面としての緑でなく, 反射面となるためである.ゴルフ場造成前の里山, すなわち雑木林は緑であった.ここにゴルフ場の持つ自然破壊の原点がある.ゴルフは英国のスコットランドで羊飼い達が羊の休養時に自分達が持っている杖で小石を打って遊んだのがその起源といわれている.今から約600年前のことである.オランダ語のコルフ(Kolf)がゴルフの語源であると伝えられている.1754年, スコットランドのセント・アンドリュースにゴルフクラブが創設され, これが, 今でいうゴルフ場の総元締めといわれている.英国でゴルフは始まったが, この競技を育てたのはスコットランド人であった.茶の貿易商, アーサーグルームが明治30年に六甲山に4ホールのゴルフコースを造成したのがわが国におけるゴルフ場の始まりである.明治36年, 神戸ゴルフクラブとして9ホールに増設して正式に発足した.
著者
大熊,真一郎
出版者
日本作物学会東海支部
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.113, 1992-07-01

水田や沼地に生息している湿性植物は通気組織が非常に発達しているのが特徴の一つである.レンコンの収穫を目的に栽培される食用ハスにおいても通気系の発達が顕著である.食用ハスの通気組織の構造, 葉-茎-根の連絡, 空洞(Lacunae)の中のガスの移動のメカニズム等は十分明らかにされていない.本研究では食用ハス(Nelumbo nucifera)の通気系の役割を調べることを目的とし, 空洞の形態観察および体内のガス圧調査を予備的に行った.