著者
大石 和江
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.8, pp.412-415, 2016-08-01 (Released:2016-08-01)

大学博物館はその大学の特色や方針が垣間見られ,一般市民への広報部門として注目されてきている。現在,東京理科大学の神楽坂キャンパスに位置する東京理科大学近代科学資料館は大学が遺し収集してきた科学技術遺産を基に「計算機の歴史」を中心とした展示と,毎年その時々のトピックスを中心に企画展示を行ってきた。科学技術をわかりやすく解説する科学コミュニケーターとして様々なイベントを企画してきた経験の基づき,大学の持つ所蔵資料を調査・保存する学芸員として行っているとりくみについて実例と考察を述べる。