著者
大石 道義
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.69-74, 1985-12-19

本報はその地域特有の郷土景観を保護・育成しようとする場合,どのような条件が必要かについて,福岡県八女地方の郷土景観の主要構成要素である竹林の保全を事例として調へてみたものである。本事例では,特に筍の缶詰加工の導入や間代打の資源としての活用による農家経済や地域経済の安定が,保全の大きな要因となっている。結論的には竹や竹林の価値を十分に認識して,その有効な活用をすすめていくことが竹林の保全につながる。